駒井哲郎の「束の間の幻影」(詳しくは「続きを読む」をクリック)

(※絵は私が描いたもので、本文と関係ありません。)




駒井哲郎の代表作「束の間の幻影」をどうしても観てみたい。


これまで、何度かそのチャンスはあった。



「束の間の幻影」と、その元になった「小さな幻影」。


この両作品を所有している方がいたのだが、一年ほど前、その方が亡くなってしまった。


蔵書数は万を超えるまさに知の巨人であった。価値ある美術品も所有していた。


その中に件の二作品があった。二つともエディションは作家所有のもの。



大量にある蔵書や、美術品の整理を手伝いすることになり「ついにお目にかかれるかも」と期待したが、結局、諸事情により叶わなかった。


それからというもの、余計に「束の間の幻影」を観たいと思うようになった。




駒井哲郎作品の全てが好きというわけではないが、駒井作品には他の作家とは違う存在感を感じられる。


彼は「空想」を否定していたと記憶しているが、それこそが、彼の作品に深みを与えている要因だと私は思う。


彼の作品の背後からは「実際に彼がみた”何か”」を感じられるのだ。


駒井哲郎は確かに「束の間の幻影」を見たのだろう。




これまたあくまで、私の個人的な推測だが、作品を見る限り、駒井哲郎はおそらく不器用だったのではないかと思う。


超凡の詩的センスに小手先が追い付いていないようにみえる作品もあるが、それが却って魅力を増している作品もある。





つい先日「小さな幻影」を観る機会があった。


思ったよりだいぶ小さな作品であった。


千々の黒の表現に魅了された。どこか懐かしさがある。


あれは、モノクロでなければならない。


ついに観ることができて、本当に幸せだった。



あとは「束の間の幻影」が観れる機会が来るのを楽しみにしたい(福岡近辺で)


もし、情報をお持ちの方がいましたら、是非一報ください。一目観せてください!


 

 

 

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