久留米の河童、4コマ漫画あり(詳しくは「続きを読む」をクリック)

福岡県久留米市の田主丸(たぬしまる)町と言えば、巨峰の発祥の地でもありますが、何と言っても河童の町として知られています。


私も久留米市に住んでおりますので、もちろん知ってはいたのですが、田主丸町を探索したことはありませんでした。



先日、妖怪好きのO氏から連絡があった。


「河童巡りをしましょう! 連れてってください」と誘われる。


面白雑食の私は、もちろん快諾したのだが、どこへ行くべきか。


リサーチ時間もあまりないまま、河童巡りは始まった・・・。




とりあえず「JR田主丸駅」へ。


JR田主丸駅。


早速、像がお出迎え。このデザイン、いい仕事してますな。


手に抱えているのはフルーツ。巨峰もありますね。




うしろに見える駅舎はというと、、、、








河童になってるんです!




見よ。


このこだわり。


気合が入ってます。



気合が入っているのは外観だけではありません。


中が凄いのです。


河童の人形やら、絵やら、民芸品?が所狭しと置かれてあります。




その中から、一つご紹介します。



これは・・・やきもの??



この表情よ・・・。







二階は「資料館」となっております。


侮ることなかれ、本気の展示内容ですよ。


外観の可愛らしい雰囲気から一変。



とにかく、豊富な資料が壁に展示されてあります。


展示できない分は、棚に。



この本気さよ。







しかしこの田主丸駅。


気合は伺えるのだが、活気が全然感じられなかった。


いや、活気などなくても良いのかもしれないが、駅空間の演出が足りていない。


例えば、少し照明を暗めに、妖しげな音楽を流して『妖怪っぽさ』を出してみるとか。



モノが揃っているからといって、ただそれを並べれば良いわけではない。


モノがそこにあるべき空間を創らないと。



なんだかすごくもったいない気がした。







さて、駅のホームにも。


夜にみたら、心臓止まりそう、、、





駅には、河童スポットのマップや、レンタサイクルのサービスもあります。


駅周辺に河童スポットが集まっているので、自転車で巡るのも良いかもしれません。



道を歩けば、こんなのとか、、



こんなのもあります。


とにかく、あちこちに河童がいます。




「っていうかー、田主丸と河童にどういう繋がりがあるワケ??」



はい。


ここで、根本的な話に立ち返りましょう。


田主丸の河童の伝説についてです。


(ここから先は、正確性に欠けるかもしれません。詳しく知りたい方はご自身でお調べ下さい)



田主丸に住む河童は、九千坊(くせんぼう)と言いまして、その由来は、九千の河童を束ねる大将という説や、九千山(エベレストのこと。その昔、九千山と呼ばれていたらしい)に居たから、という説などがあります。


いずれにせよ九千坊は、元を辿ると中国になるわけです。


※ちなみに「河童」は日本独自の呼び名で、中国では「水虎」に相当すると思われます。




その九千坊、海を渡って日本にやって来きますが、最初の地は熊本の八代でした。


そこで悪事を働いた九千坊。


その時分、肥後の領主は加藤清正でした。


清正の逆鱗に触れ、恐れをなした九千坊が、逃げるようにしてやってきたのが久留米なのです。


その際、久留米藩領主の有馬氏に水天宮に仕えることを約束して、住むことを許されたということです。




以下、私が過去に描いた4コマも載せておきますので、併せてご覧ください笑


 

 

台詞が多いですね、、、汗


(※2コマ目の台詞、九千坊(くぜんぼう)→(く”せ”んぼう)です、、汗)










さて、河童ツアーに話を戻しましょう。



駅とは少し離れた某所に「川ん殿(河童)」と呼ばれる2体の木像があります。


「川ん殿」という言葉から、川の殿様→水神と考えられますね。



どうでしょう!??

 

「コレの一体どこが河童なんだ!??」という声が聴こえてきそうですが、これはいわゆる沙悟浄でしょう。

 

一応、頭部に皿状の窪みもあります。


沙悟浄は九千坊の家来らしいです。 

 

 

 

 

 

 

そんなことよりっ!

 

 

問題は、もう一つの木像なのですっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナンジャコリャ・・・。

 

 

コレ、、、、本当に河童なのかっ!??

 

オレには宇宙人に見える。。

 

写真(すいません、反射してます、、汗)では確認できませんが、この木像も皿状の窪みがあるそうです。

 

 

 

 

調べたところ、これは『巨瀬入道(こせにゅうどう)』と呼ばれるものらしいです。


 

久留米には、九千坊の他にも河童の伝説がありまして、巨瀬入道もまたその一つであります。

 

巨瀬入道は、これまた河童の大将らしいのですが、平清盛の化身と言われています。

 

 

 

 

平清盛の化身だとしてもよ!

 

コレ、河童なのだろうかっ!??

 


化身というなら、もっと妖怪ちっくな河童にするべきじゃないか??


コレはもう、どちらかというと平清盛のような気が、、、汗

 

 

 

 

 

「正体不明の謎の木像」というスタンスでみれば、非常に面白いです。

 

私が過去に書いた「謎のヒトカタ」についての記事と同じニオイがします。

 


 

久留米の河童伝説は、他にも河童の手のミイラなど懐は深いです。

 

興味のある方は、河童巡りをしてみてはどうでしょう??

 

 

 

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