仕事の取材で、福岡県の「うきは市」へ行ってきました。
うきは市は、柿・梨・ブドウなどの「フルーツ」、江戸時代の「白壁土蔵の町並み」、「棚田」の3つを売りにしている市でして、日本の原風景が今も残る田舎です。
今回、私が向かったのは『つづら棚田』というところでして、山の奥の方、すなわち、うきは市の中でも田舎の方へ向かったわけです。
話を少し前に戻しますが、去年の7月。
九州北部は集中豪雨に遭いましたが、特にうきは市は大きな被害を受けたところでした。
さて。
まず、最初に向かったのは、うきは市役所です。
九州北部豪雨から約一年。
今なお災害箇所は多数。職員の方たちも忙しそうにしていました。
用を済ませてから、つづら棚田へと向かいます。
日本の原風景が現れてきました。
民家の屋根に注目。茅葺き屋根の上にトタンが被せられています。
そして、つづら棚田に到着。
ココ「つづら棚田」は日本の棚田百選にも選ばれています。
この棚田も件の豪雨で300枚の棚田のうち50枚がダメになってしまったそうです。
その中でも酷かったのが棚田の一番高いところで、今も復旧作業の途中でした。
つづら棚田は、観光名所でもありますので復旧が優先的に行われているようですが、他にも農家の方の畑など復旧を必要としている所はたくさんあります。
ここへ来る道中やこの棚田付近も、いまだに災害の傷跡が残っています。
私はここへ観光気分で来ていましたが、連日、道路の復旧、橋の復旧、なくなってしまった家や畑の復旧などにあたっている方たちがいて、その方たちのおかげで私はここへ来ることが出来ました。
前に進むしかないのは分かっていても、眼前の絶望的な状況から一歩ずつ歩みだし、今も日々復旧へ向けて動いている姿に頭が下がる思いでした。
このつづら棚田は、秋には棚田一枚一枚のふちに彼岸花が咲き、緑に『赤』が加わります。
我々観光客は、観光客らしく見頃にここを訪れ、現地でお金を幾らか消費することで少しは力になれるかもしれません。
この美しい風景(もちろんその背後も)を、沢山の方が共有し、その輪を広げることが、まちを活気づけるのではないかなと思います。
このつづら棚田は、今年は9月20日あたりから見頃を迎えるようです。
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