万年筆の世界にハマってしまってから、万年筆にも深遠なる世界があるのだなということを思い知りました。
ナミキファルコンを使い始め、ペン先の表現力にはとても満足しているのですが、外観はというと「無難に無難に・・・」といった70点狙いのデザインで、個人的には今一つなのです。
「究極の一本を探そう!」
と、色々と調べているうちに「オノト」というカッコイイ万年筆を発見。
クリップを含む、余計な装飾がなくスッキリとしたデザインが、私好み。
そういうわけで、画像を載せます。
上は「ナミキファルコン」
下が「オノト」
画像のオノトは、ボディが変色していますが、これは「エボナイト」と呼ばれるボディ素材特有の経年劣化による変色です。。
googleにて画像検索して頂ければ、この写真より美しいオノト万年筆画像がありますので、検索してくださいまし。
さて、このオノトですが、ヴィンテージ万年筆に部類され、現在ではヴィンテージ万年筆を扱っているお店や、オークションなどで買うしかないようです。
書き味は、オノトの実力か、前の持ち主の技によるものなのか、分かりませんが、スルスル滑るように書けて驚きです!!
かの夏目漱石もオノトの愛用者であったようで、『余と万年筆』の中で、
「大変心持よくすらすら書けて愉快であった。」
と、表現しています。
個人的な欠点としては、字幅が少し太めなので絵を描くには、向かないのと、何しろヴィンテージなのでトラブルが起きた時のことを考えると・・・汗
これも自分に合う「究極の一本」とは違うかなといったところでした。
実はですね。
オークションにてオノトをまたも入手してしまったのですが・・・それがコチラ。
激しく変色しているうえに前の持ち主と思われる「LESLIE CLAPP」の刻印がされています。
インクの吸入方式は、前の持ち主によりボタンフィラー方式に改造されているようです。
ペン先は「OSMIROID 35」と刻印され、ペン先のサイズはFサイズ。
イリジウムもたくさん残っています。
書き味は、最初に紹介したオノトほどの書き心地ではありませんが、細くて少し弾力があって良い感じです。
しかし、ボタンフィラーがしっくりこなかったので、もしご希望の方がいれば一万円ほどで譲ろうかと思います。
最初に紹介した方のオノトもご希望の方がいらっしゃるようならば、こちらは2万円ほどで譲ります。
(こちらは外国のお店で買ったので、手数料なども含め入手価格が2万円となったので・・・。)
※こちらは、引き取り手が見つかりました。(2013/4/26)
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