漫画家・イラストレーターなどを目指している人なんかは、一度は使ったことがあるであろうGペン。
しかし、肌が合わずに断念した人も多いのではないだろうか?
そもそも、普段の生活で付けペンなど使う機会はまずないので、いきなり付けペンデビューしたところで使いこなせないのがほとんどだろう。
しかも、新しい付けペンなどの場合、削ったばかりの鉛筆のようで、ペン先を自分の筆記角度に合わせていくのにも時間がかかる。(鉛筆なら数本線でも引けば、構わないのだがGペンはそうはいかない。。。)
「こんな段階でつまずいてる場合じゃねぇんだよ!」と心の中で叫んだ人も多いかと思います。
そういうわけで、Gペンに代わる?筆記具をいくつか紹介してみようかと思います。
今回、私がご紹介するのはコチラ。。。
(マッチ棒は気にしないで下さい笑)
上から、
・ロットリング「アートペン」(EF(極細))
・コピック「マルチライナー」0.3
・アイシー「コミックライナー」0.05(極細)
・ぺんてる「プラマン」
・ZIG Letterpen「COCOIRO」
というわけで、最初はロットリング「アートペン」です。
アートペンは個人的に好きな筆記具の一つです。
フォルムがカッコイイし、非常に軽い。(今回紹介する内で一番軽い)
インクはカートリッジ式です。
以下、筆記サンプル
左上の四本の線は、左から筆圧を弱~強にして描いています。
ぐちゃぐちゃの線は、筆記速度による線の「かすれ」の有無。
ペン先が、Gペンのような付けペンタイプなので、扱いづらいと思うかもしれませんが早計です!
このペンは、筆圧による線の強弱がつけられません。
一見、難点のような気もしますが、これは言い方を変えると、Gペンが馴染めない人にこそもってこいなのです。
常に一定の線で描けるので、Gペンのようにコントロールに困ることがありません。
また、インクはカートリッジ式なので、付けペンのようにインクボトルに、ペン先を頻繁にインクに付ける必要もありません。
Gペンに行く前にこちらを使用するというのもアリだと思います。
また、描画スピードを上げても、しっかりインクが付いてきますので「かすれ」が欲しい人には、不適です。(※陰などを斜線で表現する際、主線と同じ濃さの線だと、鬱陶しい。。。)
無表情な線を楽しむのも一興かもしれません。
お次は、コピック「マルチライナー」です。
結構これで漫画を描いている人も多いのではないのでしょうか?
特筆すべき点は線幅の種類の多さでしょう。
0.03、0.05、0.1、0.2、0.25、0.3・・・と、合計で10種類もあります。
この写真のタイプは使い捨てタイプ。他に「マルチライナーSP」というカートリッジ式のものもあります。
筆記サンプル
上は、「0.3」を使用しています。(漫画を描くにはちょっと太いかもしれませんね。)
これまた、筆圧による線の強弱はつけられません。
しかし、豊富な線幅がありますので、複数のペンを併用するという手があります。
描画スピードを上げても、インクは付いてきますが「0.05」などは描画スピードによる「かすれ」が出てきます。
この「かすれ」具合が個人的には扱いやすいです。
安価で、描き手を選ばない使いやすいペンです。
お次は、アイシー「コミックライナー」です。
線幅は、おそらく極細(0.05)しかないと思います。
細くて、クリップなどが無いシンプルなデザインがカッコイイです!
筆記サンプル
ペン先は、マルチライナーと同じようなタイプです。
筆圧による線の強弱はつけられません。
描画スピードによる「かすれ」は、かなり出てきます。
マルチライナーに比べ、かなりかすれる印象です。
このペンに関しては、外観が好みだったので期待したのですが、見事に打ち砕かれました。。。
非常にかすれます。私が購入したものだけなのかもしれませんが、それにしてもよくかすれる。。。
描画スピードを大分落として描かないといけないので、ストレスが溜まります。
さらに、筆記角度が30度ぐらいになるとインクの着きが格段に悪くなります。
これは致命傷。。。
同じ0.05なら「マルチライナー」をオススメします。
お次は、ぺんてる「プラマン」です。
上に紹介したものは、コミック向けのペンと言っても差し支えは無いと思いますが、こちらは少しイレギュラーです。
このペンは「プラスチック万年筆」と宣伝されていまして、売り場で試し書きをしたところ素晴らしい書き味だったので思わず購入したペンです。独特のペン先。
写真は使い捨てタイプ、他にカートリッジ式のものもあります。
筆記サンプル
ペン先は、宣伝文句通りプラスチックの万年筆のような形状です。
このペンは何と言っても描き心地が素晴らしいです。ペン先が程よくしなり、筆圧による線の強弱がつけられます。扱いやすい強弱加減です。
描画スピードによる「かすれ」はあまり期待できませんが、線の強弱で、メリハリは表現できます。
線幅の種類が無いことが唯一の欠点と言ったところでしょうか。
最後は、ZIG Letterpen「COCOIRO」です。
これまたイレギュラーかもしれません。
このペンは硬い筆ペンといったところでしょうか。
こちらも売り場での試し書きで、ピンっ!とくるものがあったので購入しました。
私はこのペンが大好きで、漫画を描くときにも使ったりしています。
本体と、インクは別売りで、それぞれ豊富な色があります。
写真は「姫たんぽぽ」?の本体と「ブラック」のインク。
筆記サンプル
まず、この筆圧による線の表現力は素晴らしい!
これだけ細い線から太い線まで描けるということは、それだけコントロールも難しくなるわけですが、ペン先の硬さが絶妙なので、扱いやすく、欲しいときに細い線・太い線が描けます!
描画スピードを上げてもしっかりインクがついてきますので「かすれ」は期待できません。
このペンも、線の強弱でメリハリを付けるといいでしょう。
「筆で漫画を描きたい!」という人も、とりあえずこれを使ってみるとよいかもしれません。
以上、5つのペンを紹介してきたわけですが、参考になりましたでしょうか?
これら全てのペンは日常使いとしても、気軽に使用できるペンなので、持ち歩き用にも適しています。
ニーズに合わせて使い分けるのもいいかと思います。
もし、オススメの筆記具などありましたら、みなさんの方からも教えて頂けると助かります。
漫画を描こうと思っている方は以下の記事も参考になるかもしれません。
他、以下、新ブログにてGペン・丸ペンの特集もしておりますので、興味のある方はご覧ください。
コメントをお書きください
ななし (金曜日, 26 4月 2013 17:29)
参考になりました!
room21 (金曜日, 26 4月 2013 17:41)
ななしさん、こんにちは。
インクは水性のもの、油性のもの、とありますので、そこら辺も考慮に入れていただけるとよいかもしれません。
PantherII (月曜日, 06 7月 2015 21:40)
参考になります。
最近ではタチカワから「新ペン先 School/School G」っていうのがでてて、使ってるんですが、やはり安っぽいペンは書き味がダサいです。
字おきれいですねw
room21 (月曜日, 06 7月 2015 22:19)
PantherIIさま
漫画用のペンって、なかなか難しいんですよね。
私はカスレもコントロールしたいのですが、程よくカスレるペンってないんですよ。。
ボールペンではあるんですが。。汗
タチカワ「School G」、書き味ダサいですか笑
あのようなペンって結構似たモノがありますよね?